今回はREXコミックスから出版されてる
「魔力0で最強の大賢者 ~それは魔法ではない、物理だ! ~」
をレビューしていきます。
タイトルからはマッシュでマッスルな漫画を
連想してしまいますね。
早速中身を見ていきます。
誰かが泣いてますね。
大賢者様とやらの手を握ってます…
大賢者様の手が大きすぎるような
気もしますがこの人が小さいんでしょうか?
そしてベッドで寝ている大賢者様が
口を開きます。
「よく聞いてほしい、わしは…」
「わしは魔法など何ひとつ
使えはしないのじゃ」
これを遺言に命を落とし…
転生したそうです。
冒頭の引きとしてはいい感じですね。
タイトルを早めに回収しつつ
いい具合に「どういうこと感?」を
残して本編に入ります。
なろう漫画は意味不明な冒頭ばっかりなので
少し期待してしまいますね。
というわけで500年後です。
「ん?転生してからさらに500年後?」
と思いましたがどうやら違いますね。
大賢者としての人生を終えてから
500年後に転生したってことですね多分。
そしてこれが転生後の大賢者。
本作の主人公のマゼル・ローランです。
カラーでは金髪でしたが
金髪には見えないですね。
そしてこちらが前髪がなんか変な妹です。
2人とも10歳くらいかと思ったら
5歳と3歳だったんですね。
「ご本読んで~」と持ってきたのは
「風魔法の全て(応用編)」です。
初級編は自分で読んだという3歳の妹。
褒めるお兄ちゃん。
そして
「自分で読んだらいいんじゃない?」
と答えるお兄ちゃん。
前髪は変ですが妹のおねだりで
読んであげることに。
ネタバレするとこの主人公は
引くくらいシスコンです。
作者なりのネタかもしれないのですが
シスコン設定を擦り過ぎて途中で
結構しんどくなってきます。
ここで主人公は魔法が使えないことが
判明します。
魔法とはなんぞや、という説明は
ありませんが主人公は使えないそうです。
「魔法が使えない僕が
教えられることなんてない」
と、当然の言いますが妹は否定します。
なぜかというと…
お兄ちゃんはゼロの大賢者の生まれ変わりで
将来は英雄になるとパパとママが
言ってるからだそうです。
まぁそれが
「魔法を使えないお兄ちゃんが
魔法を教えられる理由」
にはなってないですが3歳なので
その辺は気付いていないんでしょう。
そしてゼロの大賢者とは
500年前に魔力0で世界最高の
魔法使いだった人だそうです。
魔力0とか魔法使いとか大賢者とか
色々出てきてますが、まだ世界感が
掴めてないのでそれがどういうことなのか
よくわからないですね。
魔力0で魔法使ってて
なんかすごく尊敬されてたみたいです。
そして主人公が魔力0だから大賢者の
生まれ変わりだと言われてるそうな…
いや、だから魔力0がわからないんだよ!
魔力ってなに?
この世界ではみんな持ってるものなの?
魔法を使うのが当たり前の世界なの?
そんな中で魔力0はどのくらい珍しいの?
そこら辺を教えてもらわらないと
全然話が理解できないんですわ。
そしてそんな読者の疑問はさておいて
まぁその大賢者本人なんスけどね 笑
と、やれやれなろうムーブ。
でもやっぱりこの世界で魔法を使えないと
疎外感を感じるそうですが…
かわいい妹がいるからいいよね
と、前髪がなんか変な妹をゴリ押してきます
そして突然父親が乱入してきて近い
将来世界に轟くと言ってきました。
なんか2年で1万冊の本を読んだから
魔法が使えなくても誇りだそうです。
すごいですね。
2年で1万冊って毎日10冊読んでも
足りないんですけどどんだけ
ペラッペラな本なんですかね。
というのは置いとくとして…
正直この辺まで読んでて
「魔力0の役立たずは追放だ!」
っていつなるんだろうと思ってたんですけど
どうやら追放物じゃなさそうなんですよね。
追放物が多すぎて感覚がマヒしてます。
というわけでやっぱりお兄ちゃんが
妹に魔法を教えるそうです。
「魔法使えないから教えられない」っていう
問題が解決してないんですが。
そして妹は「お兄ちゃんの魔法が見たい」と
言い出します。
魔法が使えないって言ってるのに。
そして兄をヨイショするために
この世界の標準レベルを見せてくれます。
なんか変な前髪で詠唱をして…
エアロカッターです。
多分これが標準レベルなんでしょう。
というわけでお膳立てはできましたね。
魔法が使えないって言ってる主人公に
魔法を見せろとおねだりしてきます。
まぁ妹は以前に主人公が魔法らしきものを
使ってるところをたまたま見たそうで。
それを見せろって言ってるわけなんですけど
妹のおねだり顔が多すぎるんですよね。
最初の「本読んでー」と
今回の「魔法見せてー」の他にも
1話だけで似たような顔を4回してきます。
シスコン設定とは言え擦り過ぎですね。
前髪とか関係なくかわいく見えなくなり
鬱陶しく感じてきます。
まぁでも妹の頼みなので聞いてあげます。
ここは力をセーブして…
「スパァ」と切ります。
そして…
やりすぎちゃった(あちゃ~)
だそうです。
うん、わからん。
いや、わかりますよ?
手刀かなんかで切ったんですよね多分。
でもそれってマッシュな筋肉漫画を
イメージしてるからわかっただけというか。
正直これ単品で見たら意味わからないと
思うんですよね。
そしてやり過ぎて切っちゃったカカシですが
なにかして直します。
妹にこれがリペアの魔法?って聞かれて
「そうだよ」とは答えますが、心の中では
「まぁ本当は魔法じゃなくてこれは…」
と言ってます。
なんやねん。
読者もわかんねーよ!
切ったカカシをくっつけるのが
魔法じゃなかったらなんなんだよ!
そもそもカカシもどうやって切ったのか
わからねーんだよ!
読者の想像に頼るな!!
描け!!
そしてここから数年が経ちます。
場面は変わって学校みたいなところ。
ここではみんなが使える魔法の
お披露目会をしてます。
なんか指に火を付けて盛り上がってますね。
居酒屋で使えるかくし芸かな?
自慢の妹も相変わらず前髪は変ですが
魔法を披露してます。
そして魔法を使えるようになったか
聞かれる主人公ですが…
正直に使えないと言います。
あらあら、なろうでそんなこと言ったら
無能者として指名手配されて
隣の国まで顔と名前が広まっちゃいますよ?
そんなことにはなりませんでした。
いい子達過ぎるやろ…
追放されないだけで
こんな平和に見えるなんて…
しかし最近は魔物が近隣で暴れているらしく
みんな困っているそうです。
主人公の父も領主として対策を進めてますが難航しているそうで…
そんな主人公の父に対する反応がこれです。
本当にここはナーロッパか??
治安よ過ぎるだろ。
このシーンだけでちょっと感動しました。
そしてその騒動の中心の魔物がこちら。
デススパイダー君です。
こんないい子達を困らせるなんて
許せませんね。
こいつをどうするのかというと…
僕の力で倒しちゃうそうです。
まぁいいんじゃないでしょうか。
意気揚々と対峙した主人公ですが…
いきなり毒をぶっかけられます。
でも毒は聞かないそうです。
なんで??って思いますよね。
前世で散々修行したからだそうです。
どんな修行をしたら毒が効かなくなるのか。
っていうかなんで前世の修行で体得した
力を引き継いでるのかとかは謎です。
読者もスパイダー君と同じ顔してますよ。
そしてこの魔物が倒されたことを
確認させるために原型を残して
倒す必要があるとのことで。
指からなんか出して…
「こうだな(キリッ)」
いや、全然わからないけど?
なにこれ?水?どっから出したの?
なんか水かけられて吹っ飛びました。
これ見てみなさんどう思います?
私は
マッシュ的な漫画で考えたら水圧で
吹っ飛ばしたのかな?
水がどっから出てきたのかはわからんけど。
って思ったんですよ。
答えはこれです。
抗体は薬でもあるけど
濃度が上がれば猛毒にもなる。
体内の抗体を数億倍にしてキミに打ち込んだ
これも前世の修行の成果でね。
これが僕の力…物理だ
うん。わかります、わかりますよ。
これを見た人がどんな気持ちか。
それが手に取るようにわかります。
私もみなさんと同じだと思います。
あえて言いましょう…
意味がわからん
これ以上の言葉はありません。
というか前世の修行が万能過ぎるだろ。
コナン君の
「ガキの頃に親父に教わった」
並みに万能です。
まず設定からわからないんですよ。
そもそもどういう世界なのか。
なんで大賢者が子供に転生したのか。
なんで力がそのままなのか。
なんで魔法使いと勘違いされてるのか。
前世ではどんなことをしたのか。
なんにもわからないんですね。
この辺の説明を全部すっ飛ばして
「物理だ」
とか言われても「?」ってなるだけです。
そもそも体内の抗体を数億倍にして
打ち込むとか物理じゃねーだろ。
あとこの感じで追放系じゃないのは
最初は新鮮でいいと思ったんですけど
父親の主人公上げがウザいんですよね。
次は後の大賢者、マゼルの番だな。
後の大賢者が遅れを取るわけなかろうに。
後の大賢者に技の一つでも
披露しようではないか。
さすがは後の大賢者…だが。
後の大賢者マゼル!
大賢者マゼルの初狩猟記念日とする!
やばない??
これ全部2話の中で出てきますからね。
無条件で縁切って追放もやべーけど
これはこれでやべーなって思いました。
あと主人公が今後なにをしたいのかっていう
目標もなくただ妹を好き好きしてるだけ
なのもなんかキモくて好きになれないです。
まとめると
なにをしてるのかがわからない漫画ですね。
以上
魔力0で最強の大賢者
~それは魔法ではない、物理だ!~
のレビューでした。
読みたい人は読んでみたらいいと思います。
「やっぱり妹の前髪が変だな」
って思った人はコメントお願いします。
それではまた。
この記事で使っている画像は全て
魔力0で最強の大賢者/REXコミックス
に帰属します。
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