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【なろうがつまらない理由】俺だけデイリーミッションがあるダンジョン生活/天才的なギャグセンスのなさから生まれた怪物

今回はMFCから出版されてる

俺だけデイリーミッションがある
ダンジョン生活

をレビューしていきます。

俺だけデイリーミッションがあるダンジョン生活(1)

珍しくタイトルが短いですね。
早速中身を見ていきます。

スポーツ選手、研究者、料理人
職人、アーティスト…

会社員、家事育児、学生
えとせとら…

すべては日々の積み重ね。
努力は必ず報われる…

って言うだろう?

…ということで冒頭終了です。
なにこれ?全然わからないんだけど。

努力の積み重ねっていうからなんなの?

普通は

「積み重ねっていうだろう?」

からの

「それは真実だ」とか
「それは間違いだ」とか

なんでもいいけど主人公なり作者なりの
回答が出てきてタイトルじゃないの?


なにこの中途半端な冒頭。
とりあえず次にいきます。

パチンカスな兄貴が殴られてます。
殴ってるのが主人公ですかね?

なぜこんなことに
なっているのかというと

この兄が主人公がコツコツと貯めた貯金を
ギャンブルに使ってしまったからだそうです

これは殴られてもしかたないですね。
殴るで済まないような気もしますが。

そして主人公以外の家族からも軽く非難され
しばらく旅に出るという兄。

それを見送る主人公と
「逃げただけ」と指摘する妹。

「俺 is ばかああああ」
と落胆する主人公。

なんとも言えないノリと雰囲気の作品ですね

1つ言えるのは

「これはギャグマンガだろう」

ということです。
というかギャグマンガじゃなかったら
色々とキツ過ぎます。

だからギャグマンガであってください。

そして落胆している主人公に
手紙が届いていました。

差出人は“ダンジョン財団”とのこと。

ダンジョンを管理してる組織みたいです。

あ、そういう世界観なの?

転生とかじゃなくて現代日本?に
ダンジョンがあるパターンですね。

手紙の内容は

「あなたはダンジョン探究者の
素質があります。

興味があれば近くのダンジョンまで
お越しください。」


とのこと。
そんな普通にダンジョンがあるんですね。

ダンジョン探究者とは…

1000人に1人がその才能を持ち
ダンジョンの脅威から人々を守り
資源や財宝を持ち帰る人だそうです。

この手紙を見た主人公の反応は…

「つまり俺は選ばれちゃった
ということですね!?」

と変な顔をします。

え、なにこの反応…

というか色々と言いたいことはありますが
次にいきます。

早速手紙の通り
近くのダンジョンに向かう主人公。

「埼玉シティボーイたる俺が足を
 踏み入れたことのない土地、グンマー

 オレはさっそく事前リサーチ済みの
 集落…いや町へ向かうことにした。」

と現地の方が怒りそうな無駄が多い独白。

そして

赤木英雄(22)
奨学金+父親への借金 鋭意返済中
類い稀なる埼玉県民


と、何を伝えたいのかが
わからないプロフィール。

からの

「す、すみません
このバス、ダンジョンキャンプには
行きますか?」

「行きますよー」


という必要性を感じないセリフ。

言いたいことが溜まっていきますが
まだ次に行きます。


ヒロイン兼ダンジョンの受付係の
女の子に話しかけられると。

「誰だ!?」という心のセリフとは別に

「なにゆえ陰に生きる
シャドーウォーカー(俺)に
こんなTHE美少女が声をかけてくるんだ?」


とまた無駄が多い独白。

そしてヒロインに説明会場に案内される時に自衛官を見かけると

「やっべぇ本物の銃初めてみたあああ」

と、確実に必要がないであろう
主人公のどうでもいい感想が
割と大きいコマの半分ほどを使って
デカデカと書かれます。

そして探索者証明のブローチを
渡される場面では

「こんなの着けたことないわ」

と、また必要がなさそうな独白。

そして着けるシーンでも

「おっ、意外と難しいぞ
痛ったあ!指刺しちゃった(泣)」


と、また絶対にいらない独白。
そもそもブローチを付けるシーンいる?

そしてその後ステータスを開いて
スキル等を確認するシーンでは。

「奥さん、聞きました?覚醒ですってよ。
日常じゃ絶対言えませんよ」


と、必要かどうか以前に
誰に向けて言ってるのかわからない独白。

もっと普通に喋れないんですかね?

と、色々と飛ばして
ここまで見たわけですが…

とにかくノリがきっついです。

特にきついのが作者が面白いと思って
書いてるであろう独白で、寒すぎて痛すぎて
共感性羞恥が働きまくってます。

しかもほぼほぼストーリーに関係ない…
というかストーリーの進行を阻害してまで
入れてくるセンスが終わってますね。

つまらない奴が
「これやったら面白いだろうなぁ」
って考えてみんなの前でやっちゃって
大滑りしてる場面を見てる時のような
どうしようもない感覚です。

というかこれがまさにその場面ですね。

あと作品の問題点として今言ったことに
通じる部分でもあるのですが
とにかく文字が多いのと
このギャグシーン?のせいでテンポが非常に悪いです。

この後主人公のスキルが
「スナップショット」
と判明し、それを試しにいくのですが。

道中の独白がこれです。

全然必要ないし文字が多すぎて
頭に入ってこないです。


ここで主人公の心境を入れるにしても

「中学生の頃は指パッチンで火花を
 起こせるって思ってたなぁ。

 まさかこんな形で叶うなんてな」


このくらいで十分です。

そしてこのスキルが火花を当てて
驚かせるだけのスキルという説明を受け…

くそスキルじゃないですか…

というところで1話終了なんですけど
なんとここまで40Pです。

・主人公に手紙が届く
・ダンジョンに向かう
・スキルが判明するもクソスキルだった

これだけで40Pです。

もちろん、世界観やキャラクターの描写に
力を入れていればページ数は増えるので

一概にページ数の割に物語の進行が遅い
というのが悪いこととは言えません。

ただこの作品の場合、物語の進行が遅い
原因のほとんどはつまらない
ギャグシーンのせいですからね。

現に40Pも使って物語がほとんど
進んでいないのに世界観や主人公の目的が
全くわかりません。

しかもこの文字の量と無駄ゴマによる
テンポの悪さがどんどん酷くなるんですよね

とある話で主人公が
「SNSで有名になりたい。」
と考える話があるんですが。

まずコインランドリーでスマホを見る
シーンで半ページ。

ミスターがバズってる
っていうので半ページ。

ミスターは主人公の師匠的な
立ち位置の人物です。

乾燥機を開けるので半ページ。

「俺もバズりたいなぁ」で
半ページ。

やばくない?

スマホ見て「バズりたい」って考えるだけで
2ページです。

そして次はヒロインを食事に誘うシーンで
道中で「指男」と呼ばれた主人公の反応です

なにこれ?

読みにく過ぎるし頑張って
読んでもつまらないし。

スッカスカのページの次は
文字を詰め込みまくってきます。


まぁでもここは「読ませる気がそもそもない
飾り付け的な表現」と捉えることも
できなくはないですね。


そのままヒロインとの食事シーン。

話の流れでSNSでどう有名に
なるかという話をします。

こんな風に会話と一緒に
食べ物のいらん情報が混ざってきます。


モグッタっていうのは
Twitterみたいなもんでしょう、知らんけど

さらにここで主人公の
いつもの独白まで出てきます。

主人公のスープがもう「ない」という
情報が追加されて。

「くうふく」や「まんぷく」などの状態も
登場してきます。

そしてスープは「やっぱりない」そうです。

「お味噌汁に白米は必須ですね」
と、もはやなにを言ってるのかわからない
ヒロインのセリフと…

最終的によくわからない結論に着地した
主人公でこのお昼ご飯パートは終わりです。

情報の混雑具合がとんでもないですね。

これを真面目に読者に伝えようと思って
描いてるなら正気を疑うレベルです。

どこを読ませたいのかさっぱりわかりません

そしてSNSでバズるため狩場情報を
投稿することにします。


そして次の日の朝に
自分の投稿を確認するシーンがこちら。

まず目覚ましが鳴って起きるのに3コマ

顔を見せてスマホに手を伸ばすので2コマ

スマホを手に取るのに大ゴマ1つ

あまり伸びてなかったことに
気付くのが大ゴマ2つ。

クソ長いセリフで言い訳するので大ゴマ。

言い訳の続きで同じくらいの尺。

正気か??

朝起きてスマホ確認するだけで
2ページ使ってるんだが?

かと思えばこれでもかというくらいの
不要な文字情報で埋め尽くしてくるし
なにがしたいのか本当にわからん。

と、まぁここまで悪いところばっかりを
お伝えしましたがいいところもあります。

例えば一番最初に主人公の
スキルを使うシーン。

このように主人公から放たれて…

驚いたようなミスターの表情と
臨場感のある構図。

からのしょぼい結果。
これは素直に面白いと感じました。


あとはなんやかんやで強くなった主人公が
初めて師匠にスキルを披露するシーンでは

1カメ,2カメ,3カメ,ドローンという
細かいカメラワークの描写。

そしてミスターと主人公のキメ顔が
うまく描かれていて面白いと感じました。

そしてある程度戦えるようになった
主人公が敵と遭遇するシーン。

物音で敵を察知しノールックで
スキルを撃つ主人公。

そして「いるんだろ、そこに…」と
振り返ると…

主人公の背後から出てくるモンスター。

何事もなかったかのように向き直る主人公。

ここもシンプルなギャグですが
面白かったです。

見返してて思ったのですが
面白いと感じたシーンは
全部文字が少なくてシンプルなんですよね。


憶測ですが、原作者が指定する文を使わずに
漫画家が構図で遊べるシーン
は面白いのかな?

と思いました。

これに関しては好みの問題もありますが
やはりこの作品を邪魔してるのは
クソ寒い文字情報と
さすがに多すぎる無駄ゴマですかね。


ギャグがつまらないっていうところ以外は
主人公を含めキャラの個性が強かったり
ワイワイとした割と平和な世界観だったり
いい所が多かったのでもったいない感じはしますね。

ストーリーに関しては中身がなさ過ぎて
話すことがありません。

一言でいうならクソつまらないです。

まとめると

面白くないギャグシーンに全てを捧げた結果
面白くないなにかになった作品。

というところですかね。

読みたい人は読んでみたらいいと思います。

それではまた。

俺だけデイリーミッションがあるダンジョン生活(1)

この記事で使っている画像は全て

俺だけデイリーミッションがあるダンジョン生活/
MFC

に帰属します。

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