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【なろうがつまらない理由】高校生WEB作家のモテ生活「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い/さすがにキモすぎる作者の妄想詰め合わせ

今回はヤングガンガンコミックスから
出版されてる

高校生WEB作家のモテ生活
「あんたが神作家なわけないでしょ」
と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い


をレビューしていきます。

高校生WEB作家のモテ生活「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い(1)

高校生WEB作家ですか…
いつものナーロッパ冒険風ファンタジーではなさそうですね。

それでは中身を見ていきます

高校2年生になったばかりのある春の日。

「僕、上松(かみまつ)勇太は
 人生の一大決心をした。」

と、いうことらしいです。

ここで丁寧に”かみまつ”と
振り仮名を振っているのが重要なので覚えておいてください。

というわけで告白しました。

ここで冒頭終了です。

いつもみたいなファンタジー系じゃないので
こういう冒頭は新鮮ですね。

続きを見ていきます。

告白した相手は
大桑みちるというそうな。

なろうの主人公は妹と幼馴染が
いるものなのでもちろん幼馴染ですね。

そしてもちろん主人公の幼馴染なので
容姿端麗で成績もトップクラス。

スポーツも万能で学校のアイドルです。
当たり前ですよね。

そして「優しい」という部分が
協調されます。

そして優しさの欠片も
感じないフラれ方をします。

主人公はなんでこんな女を
優しいと感じているのでしょうか。

まぁ一旦主人公が
フラれた場面は置いといて…

記事にする関係で
少し前後してしまいましたが
この作品の世界では

「デジタルマスターズ」

とかいうなろう小説が流行っています。

どのくらい流行ってるのかというと…

今世紀最大のヒット作だそうです。

それにしても映画で天空闘技場編ですか。
一体どんな内容なんでしょうね。

そんな読者の疑問はよそに
街を歩けばみんなが
このデジマスの話をしており

「デジマスを読むために生きてる」

とまで言い始めます。

こんなイカついお兄さんの彼女も
デジマスが大好きです。

こんな感じでデジマスというなろう作品が
集団催眠を疑うような流行り方をしている世界です。


というわけで主人公がフラれたところまで戻ります。

主人公を振ったヒロインは
忙しいからとスマホを取り出します。

一体なにをするのでしょうか?

それはもう「小説家?なろうぜ」にて更新されてる
「デジタルマスターズ」の最新話を読むに決まってますよね。


更新頻度がやけに高いですね。

文字が小さくて見づらいですが
1週間で4話更新されています。


私はなろうの本家サイトはあまり見ていないのですが、こういうものなんでしょうか?

そしてこの更新頻度で67話っていうと
掲載し始めてから大体3~4ヶ月くらい。

週間連載の漫画作品で言ったら16話くらいかなってところなんですけど。

それでアニメ化どころか映画が公開されてて
社会現象レベルの人気があって街を歩けばみんなが
その小説の話をしているところまでいくものなんですかね?

まぁそうなってるから
今世紀最大のヒット作ってことなんでしょう。

にしてもサブタイトルが

・上るべき壁
・仲間の危機
・友の決意
・我が道を行け

ですか。

全っ然面白くなさそうですね。

そして主人公が一大決心をして告白をしたのに
なろう小説に夢中なヒロインに苦言を漏らすと…

まだ掲載されてから半年も経っていないであろう作品を
人生の一部と言い放ちキレ散らかします。

どこが優しい幼馴染なんでしょうか。

そして流れで

「主人公なんてデジマスの
 作者と比べたら月とすっぽん」


と、作者に言わされてるだけの
フラグ建てセリフを言います。

そして計画通り、このタイミングで
デジマスの作者が主人公だと明かします。

しかし信じようとしないヒロイン。

作者名の「カミマツ」も本名の
「上松(あげまつ)」の読み方を

変えただけだと説明します。

あなた最初のモノローグで

「上松(かみまつ)勇太」

って自己紹介してましたけどね。

こんな一回読んで気付くようなミスすら
直さずに漫画にするってどういう感覚なんですかね。

そしてヒロインは頑なに主人公が
デジマスの作者であることを信じません。

そしてデジマスの最新話の原稿まで見せつけます。

最新話は今日更新でしたもんね。
これはかなり強い証拠になるんじゃないでしょうか。


まぁなろうに投稿するのに原稿っていうのが
必要なのかどうかはよくわかりませんが。

しかしこれも「コピペしただけ」と
見向きもしません。

さすがにここまで色々出揃ってたら
もう少し信じてもよさそうな気はしますけどね。

主人公もこの

「なにかに操られてるかのように
 主人公を信じないヒロイン」


に対して為す術がなく、
腕を掴み力業に移行しますがぶん殴られてしまいます。

そして「カミマツ様はもっとイケメンで頭のいい人だ」と
全く根拠のない妄想をキレ顔で言い放ちます。

なろうに小説を投稿してる人にここまで夢見れるのもすごいですね。

やっぱりなにかに操られてるだろこのヒロイン。

そして何かもう嫌になっちゃった主人公。

フラれた勢いで自分のSNSで
引退宣言までしてしまいます。


こんな不安定なやつでも半年足らずで
映画化までしてしまうような作品が書けるんですね。

もちろん世間は大騒動です。

そりゃなんたってあのデジマスですからね。
デジマスの作者が引退なんて言ったらこうなりますよね。

改めて言いますけどこれただなろうで
半年ほど(多分)掲載されてる小説ですよ


ジャンプで人気絶頂期のワンピース
とかじゃないですからね。

そして半年ほど頑張ったなろう小説もおしまいだ…
というところで一旦区切ります。

まぁここまで読んでもらった通り

「ただのweb小説が異常な人気でその作者が主人公です。」

ってことなんですけど。

面白いか面白くないかは置いといてここまではまぁいいんですよ。
クッソつまらないですけどね。

主人公をヒドいフリ方をしたヒロインが後から

「やっぱり主人公がデジマスの作者だった」

って気付いて後悔してざまぁしたいのはわかるんですけど
設定とか作り込みが甘すぎてなにも響かないですよね。

一大決心をし、勇気を出して告白した主人公を雑にフって
なろうを読み始めるヒロインのどこに魅力を感じればいいのかわかりません。


そもそも何回も言ってますけどただのなろう小説が老若男女問わず
全ての人から人気があるっていうのが現実感なさ過ぎて飲み込めないですね。

しかもこの「デジタルマスターズ」が
どんな作品なのかっていうのが一切語られません。


どういう内容でどういう所が人気があるのか
そういうのは全て謎で作中に出てくる全ての人が大絶賛するだけです。

まぁそれが書ける実力があれば本作が
こんな悲惨なことになってないと思うので当然と言えば当然ですが。

そしてただでさえ見るに堪えない本作がここから更に酷くなっていきます。

いちいち紹介してるととんでもない長さになるのでダイジェストで見ていきます。

まず引退発言をしたことにより
美人編集さんに励まされます。

そしてちょっと励まされたら

「やっぱり引退しないで続けます」


とか言いだします。

そして引退取り消しをSNSで発言すると
ニュースで報道されるほどの騒ぎに。

コイツからSNS取り上げた方がいいんじゃないですかね。

まぁでも編集に励まされて優柔不断な主人公が
世間を騒がせるーみたいなのはいいんですよ別に。

問題なのはこの編集が主人公にベタ惚れしてるところですね。

年の差がいくつかわかりませんが
編集が高校生のなろう作家にベタ惚れしてる展開はキツいです。

キツいというかこの辺から作者の妄想が
爆発しはじめてキモいです。

もちろん妹もデジマスとかいう謎の小説の大ファンで
朝から最新話を読んで号泣。

引退を取り消したお兄ちゃんに
抱き着いて泣きながらお礼を言います。

デジマスのアニメの声優を担当している声優さんは
主人公が原作者と知らずに会ったものの
めちゃめちゃフレンドリーでとてもいい子です。

主人公に対しても

「オタクが考えた最高の美少女」

なムーブをかましてます。

そして当たり前ですがデジマスが好きなので
原作者にもガチ恋です。

主人公が原作者だと知ると嬉しくて卒倒してしまいます。

アニメの主題歌を担当する歌手は
スーパーモデルと言ってもいいレベルらしいですが
やはりデジマスの大ファン。

そうなると当然、原作者である主人公に
ガチ恋していてもおかしくありませんね?

主人公を見るやいなや胸を触らせ…

キスまでしてしまいます。

なんて言ったって主人公はデジマスの原作者ですからね。
このくらいは当然でしょう。

そしてこちらに可愛らしい見た目の女の子は
デジマスの作画を担当するイラストレーターです。

この子に至っては原作者とか関係なく
初対面で主人公に惚れます。

何度もいいますけどただなろうに
小説を投稿してる高校生ですからね?

原作は作品の設定的にはすごいみたいですが、それだけで

・美人編集さん
・美少女JK声優
・モデル並みの美人歌手
・外国の可愛い少女風イラストレーター


この辺りが軒並み主人公にガチ恋してて
主人公の取り合いが始まるのはさすがに
妄想癖をこじらせ過ぎてて読んでて辛くなってきます。

他にもこんな風にクラスメートとケンカになると

相手が「俺の親父はデジマスの出版社の社長だぞ!」とか言い出して。

「まぁ僕は原作者ですけどねw」

みたいな感じで安易なざまぁ展開を繰り広げたりします。

もうなんかお腹いっぱいって感じですね。

しかもこの作品って

「原作者の主人公が女の子にガチ恋されまくってて
 大企業を動かせるレベルの権力を行使して気持ちよくなる」


これしかないんですよね。

キーとなってるデジマスも

主人公が更新しました→内容はわからんけどみんな大絶賛してる

っていうことしか描かれなくて
主人公に苦悩があったり目標があるわけでもないので
「小説作家としての物語」みたいなのもは一切ありません。

本当に現実でなろうに小説を投稿してる作者の
妄想をストーリー性も持たせずただただ垂れ流してるだけなんです。

面白くないどころか読んでて寒気すら覚えるほどのキモさです。

あとこれは個人的な感覚なのですが
あからさまなパンチラシーンが多いのもなんかイラっとしますね。

良作が読者へのサービスシーンとして挟むことは問題ないのですが
この作品が考えなしにバンバン入れてると嫌悪感が上回ります。

まだまだ言いたいことはたくさんあるのですが
概ね伝わったかなと思うのでこの辺で終わります。

まとめると

「こんな妄想ばっかりしてるから
 こんな作品しか描けないんだよ」


っていうところですかね。

読みたい人は読んでみたらいいと思います。

それではまた。

高校生WEB作家のモテ生活「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い(1)

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高校生WEB作家のモテ生活「あんたが神作家なわけないでしょ」と
僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い/
モンスターコミックス

に帰属します。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

  • クリエイターとして、自分は嫌いげと自分の作品好きの女の子は可愛いと思うはず。

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