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【なろう系良作】時間停止勇者 余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる/はいはい、クソ作品…あれ、思ったより悪くないぞ?

今回はシリウスコミックスから出版されてる

時間停止勇者
余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる

をレビューしていきます。

時間停止勇者(1)

タイトルは他のなろうっぽくもあるような
そうでもないような…?

中身が見えそうで見えない感じが
なんか絶妙に他と違う感じはしますね。

とりあえず中身を見ていきます。

牢屋の中スタートです。
誰かのパンツを持ってますね。

珍しいタイプの冒頭ですね

あ、隣の牢に入ってる
女の子の物みたいですね。

どうやって取ったのかを聞かれたところで

「時間を自由に止めることができるんだ」

と主人公が告げて冒頭終了です。

よくある時間の巻き戻りはありません。
このまま話が続きます。

冒頭を見た感じは絵も微妙だし
なんかいつものクソなろうっぽいですね。

時間を止めれるっていうのも
別に面白くなさそうだし…

って私も最初は思って流し見てたんですけど
意外なことに思ったより悪くなかったんですよね。


あ、ちなみにこの作品は
ギャグ漫画として見てます。


というわけで続きを見ていきましょう。

主人公の時間を止められるという
能力の説明ですね。

どういうことができるのかというと…

捕まった時点で時を止めて鍵を借りて
街まで行って

2時間くらいかけて鍵の複製を作ります。

そして当面の食糧をそのまま調達して
戻ってきて看守に鍵を返す。

ここまでできます。

ぶっちゃけこれだけだったら
主人公がやりたい放題するだけの
いつものクソなろうなんですけど…

ちょっとうまい設定があるんですよね。

それが

「なんでこんな最強能力を持ってる
 主人公が牢にいるのか」


っていう理由にもなるんですけど

主人公は自分にしか見えない
カウントダウンの表示があるんですね。

詳しくはわからないけど
なにかの制限時間だろうと予想します。

ここでようやく異世界に来てから
大体3日くらいのカウントダウンだったと
気が付きます。

ここでうまいなと思ったのが

このカウントダウン表示の意味とか
0になったらなにが起きるのかとか


そういうことが一切謎なんですよね。

主人公が時間を止めてる時は
これも止まるということだけわかってます。

「多分この表示が0になるまでに
 なにかをしないといけない

 でも時を止めてたら
 それがなにかはわからない」

と、時間は無限に止められるのに
なぜか時間に追われる
という矛盾が
うまく作品の面白さになってます。

主人公は転生時にゲームのコントローラーを
持っていたためここはゲーム的な世界で

「ステージのクリアが必要なのでは?」

と考えます。

正直この辺のストーリー性については
ギャグ漫画ということで深くは考えて
読んでいません。

時間を止めながら集めた情報によると
“死刑囚と戦わせる名物モンスター”
というのがいるそうで。

そいつを倒すことがステージクリアの条件と
考えて主人公はわざと捕まってるそうです。

まぁそれがコイツなんですけど。

主人公は時間を止めてその間に攻撃とかも
できるから楽勝だよね?

って思ってると…

メチャ硬いらしいです。

ここがまた面白くなってるポイントで

「主人公は時間は無限に止められるけど
 他の能力的な部分は並以下。」

なんですよね。

だからいくら時間を止めて殴れても
刃が通らなくて倒せないっていう。

じゃあどうするのかというと…

3日間かけて強い武器を探してきます。

そしてこの強い剣で切りつけますが…


まだ刃が通らない。

武器に問題はなさそうで
自分の力が足りないと感じた主人公は…

半年以上も自分の体を鍛え上げます。

「いや、そこまでするんか!」

ってツッコミたくなります。

この辺はギャグ漫画ならではの
テンポ感で個人的には好きです。

そして半年以上一緒に過ごした
モンスターに愛着も沸きつつ…

めっちゃ切りまくって…

半年以上も止めてた時間を
動かして倒します。

実際には半年以上かかってますが
周りから見たら一瞬で倒してるから

“主人公の感想と周りの反応が
 かなりギャップがある”


っていうのも面白いポイントだなと
感じました。

そして

「こいつがステージボスで
 こいつを倒せばステージクリア」


っていうのは主人公が勝手に
そう考えてただけでした。

カウントダウンは止まらず
また振り出しに戻ってしまいます。


このカウントダウンはなんなのか。
なにをしたらいいのかはわからないまま

時間停止の能力があるのに
余命があと2日しかない不遇の勇者だ。


というところで1話終了です。

タイトルと冒頭を読んだだけの時と
だいぶ印象が変わりましたね。


設定がうまくハマってて
シンプルに面白いと思いました。

ギャグ漫画としての面白さがメインですが
カウントダウンの詳細が一切不明なのは
いい設定でストーリー的な面白さも感じますね。


あと主人公の能力も一見最強に見えますが
以外と弱点が多いのもいいですね。

例えば時間を止める前に攻撃されると
普通に喰らいますし

さらに時間停止中も魔法は働き続けるそうで

その上で

「時間を止めてる時に時間は止められない」

ということで魔法で動く罠とかにも弱いです。

あとはやっぱり時間は止められても
主人公自体は強くないっていうのが
いいですね。

敵の攻撃を食らえば完治するまで
数か月単位で安静にするとか。

どう考えても剣じゃ
倒せないような敵が出てきたら

ノミと木槌でこれも数か月単位で
削って倒します。

なろうでは

「〇〇万年修行して最強に~」

とかもよくありますが

この作品は現実的な時間と方法で
とにかく1つ1つを地道にクリアしていくんですよね。

でも周りからしたら全てが一瞬の
うちに終わってるから最強に見えるっていう

やってることと周りの反応のギャップが
なかなか面白いです。

あとは時間停止物のお約束ではありますが
主人公が女の子を脱がしまくります。

割とガッツリ脱がせるので
そういうのが好きな人には刺さるかも
しれないですね。

まとめると

「最初はいつものクソなろうに見えたけど
 読んでみたら
うまく作られてる
 ギャグ漫画寄りな作品だった。」

というところですかね。

読みたい人は読んでみたらいいと思います。

それではまた。

時間停止勇者(1)

この記事で使っている画像は全て

時間停止勇者/
シリウスコミックス

に帰属します。

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